2006年11月07日

バランス型の日本の首相、一点集中のアメリカの大統領

タグクラウドに見る日本とアメリカのトップ像

Japanese Prime Minister Speeches Tag Cloud(日本の首相演説タグクラウド)
US Presidential Speeches Tag Cloud(アメリカ大統領の演説タグクラウド)

出現頻度の多い言葉ほど大きく、太く表示されるタグクラウドですが、日本の首相、アメリカの大統領のそれぞれの演説をタグクラウド化した上記2サイトを見ると、日本とアメリカのトップ像の面白い違いが見えてきます。

まず、アメリカ大統領演説のタグクラウドを見ると、現ブッシュ大統領では「terrorists」が一番、続いて「economy」、「freedom」が際立った大きさを見せています。ジョンソン大統領(1967-01-10)だと「vietnam」、ルーズベルト大統領(1932-10-13)だと「unemployment」などが際立っています。

それに対し、日本首相演説だと、安倍晋三首相(2006)では「日本」、「北朝鮮」が若干、大きいものの特に際立ってはいません。小泉純一郎首相(2004)だと「日本」、「国際」、「総理」などあらゆる言葉が似たような大きさ、村山富市(1995)だと「アジア」、「センター」がやや大きいものの他とも大差無し。

もちろん、アメリカでもニクソン大統領(1974-08-05)のように際立った言葉が無い場合もありますが、全体の傾向としてはアメリカ大統領演説は論点がはっきりしていて、日本首相演説では論点が曖昧という事が見て取れると思います。

この差が生じた要因としては、アメリカでは共和党と民主党という強い二大政党が存在しているのに対し、日本では自民党が与党である期間が非常に長いので意見をはっきり主張する文化が育っていない事があげられるのではないでしょうか。それに加え、日本では平和な期間が長く続いている事も要因でしょう。ブッシュ大統領は「terrorists」という言葉をよく発言しますが、それはテロによって平和が脅かされアメリカ国民の関心が向いているからでしょう。日本では平和を決定的に脅かされるような事態は、戦後、起こっていないので国民の関心が一点に集中するという事がなかなかありません。

ただ、多くの日本国民の関心が景気に向いていた「失われた10年」と言われる景気低迷期において、日本の首相が必ずしも「経済」、「景気」などの用語を頻繁に発していたわけではないという例外も存在するため、単純に首相個人の性格、国民性などというやや曖昧な要素が影響している事も考慮する必要はありますが。

このような特徴も、実感としてはあるものの、実際にタグクラウドという視覚的に分かりやすいかたちで比較すると興味深いです。

※ なお、両タグクラウドの作者がどのようなフォントサイズの設定にしたかなどの要素によって、タグクラウドを見た時のイメージというものも変わってくるので注意が必要です。また、日本首相演説タグクラウドの対象期間は短いので、それだけで日本の傾向とするのは若干の危険があります。

関連記事:GIGAZINE「アメリカ歴代大統領のスピーチをタグクラウド化」



posted by admin at 05:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑感 このエントリーを含むはてなブックマーク
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