WEBサイトというのは最終的にはコンテンツの良し悪しが評価を分けるものですが、訪問者にとっての第一印象というのは意外と大事です。実際、ページを開いてみるといかにも素人というWEBデザインのサイトだと、サイト内のコンテンツにもあまり期待できないと感じてしまう人も多いでしょう。
では、どうしたらデザインセンスの無い人が素人っぽくないWEBデザインを実現できるのか。有名企業サイトなどのようなハイレベルなデザインのサイトを作ろうとすれば、センス、技術、経験などが要求されるでしょうが、あくまで「素人っぽくない」デザインで満足なのであれば、極めて単純な事をするだけで実現できます。それが以下の通り。
1)色を使いすぎない
使用する色の数が増えれば増えるほど、それらの色を活かすには高度なデザインセンスが要求されるようになります。つまり、使う色を極力、抑える事でシンプルかつスタイリッシュなデザインを作り出す事が出来ます。個人的によく利用する方法が、「白、黒、灰色などの無彩色を中心としつつ、1箇所にページのコンセプトに合ったアクセントカラーを利用する」というもの。無彩色はクセが無いのでだいたいどんな色とも相性が良いですし、そのうえ、黒、白の割合を調整するだけで明るいサイトにも暗いサイトにも対応できます。そこにコンセプトに沿った色を一色、加えるだけでだいぶ雰囲気のあるサイトが出来上がります。
2)無闇にアイコン・画像を利用しない
よくアイコンや画像を大量に利用しているサイトがありますが、アイコン・画像の配置や組み合わせもデザインセンスが要求される部分です。それにサイトカラーとアイコンのカラーの相性が悪いとそれだけでWEBデザインが破綻してしまう事もあります。つまり、デザインセンスに自信が無いのであればアイコン・画像は最小限にする事、また使うにしても何故、そのアイコン・画像が必要なのかをはっきりさせておく事が重要です。また、ホームページビルダー(および付属のウェブアートデザイナー)などを利用して作成した画像も素人っぽさを強める原因となりやすいのでご注意を。
つまり、シンプルデザインを目指せばデザインとして破綻しにくいと言えます。もちろん、場合によっては単調なデザインになってしまう事もあるので、訪問者にとってのインパクトは薄いかもしれませんが、悪印象を与える事は少なくなるでしょう。
ただ、そうは言っても単調な色のサイトばかり作っていては、あまり刺激もありませんので、慣れてくれば多くの色や画像を上手く活かしたデザインに仕上げたいもの。その際に役立ちそうなサイトへのリンク集が「ウノウラボ Unoh Labs:デザインセンスの無い人がwebサイトを作成する際に参考にしているサイト」にて公開されていました。その中でも特に役立ちそうなのが、基調色を決めるとそれに適した配色を教えてくれる「Color Scheme Generator 2」、画像を指定するとその画像と相性の良い配色を教えてくれる「Color Palette Generator」の2つです。まだ、使い込んだわけではありませんが、WEBデザインを考えるうえで、まず悩む事になるであろう配色問題の解消に一役かってくれる可能性を持ったツールと言えそうです。
最近はブログを中心にテンプレート化されたデザインのサイト(このサイトもその中の一つ)が増え、WEBデザインの無個性化が進んでいるような印象もありますが、WEBデザインは難しいという印象が払拭されて自分でWEBデザインされる方が増えればウェブの閲覧はよりわくわくさせられるものとなるのではないかと思います。
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私もデザインを生業にするものとして、こういう解りやすい言い方を実につけられるようにしていきたいです。
デザインを良くすることに価値をきちんと見い出してくれるクライアント様が増えてくるとよいですね。
もちろん、見た目だけが重要だとはかんがえてはいませんが。情報を整理してあげるのもとても重要ですよね。
WEBデザインはそれだけでサイトの評価を決定するものではありませんが、コンテンツを正当に評価してもらうためにも重要であると考えてます。最近ではSEOやウェブライティングなどが注目されてWEBデザインの重要性は相対的に落ちてきているのかもしれませんが、ユーザビリティ、アクセシビリティを高めるためにもWEBデザインの重要性を認識する事は意味があると思います。