2006年09月08日

ドロップシッピング、メーカー側のメリット:補足

先日の記事「ドロップシッピング、メーカー側のメリット」にて追加質問をいただきましたので、この記事上で回答させていただきたいと思います。

> 「ドロップシッピングでないと提供できないメリット」のようには思えないのですが。
ドロップシッピングの場合、今まで小売を行なった事がない個人が低リスクで気軽に行なえるという事で個人ユーザからは斬新なシステムと見られがちです。しかし、メーカー側から考えるとドロップシッピングとは今までの「卸」と「小売」の関係をWEB上で効率化し、かつメーカー(卸)と販売店(小売)の役割分担を徹底したものといえるのではないでしょうか。

つまりドロップシッピングが突然に現れたものではなく、今まであったものをWEB上に持ってきたといえるため、ドロップシッピングならではと言うと少々、悩むのですが、挙げるとすれば以下の2点かと考えます。

1.従来の卸・小売関係と比べた場合のドロップシッピングのメリット
販売店は低リスクで手を出せるため、売れるかどうかが微妙な商品に関しても商品ラインナップとして並べる事が可能になり、より多くの小売に販売してもらいやすくなります。そのうえ、ドロップシッピングだと副業として行なう個人も気軽に販売店となれるため、取引できる小売がこれまでより格段に増加します。

2.アフィリエイトと比べた場合のドロップシッピングのメリット
「問い合わせ・クレーム対応もASPが対応」などのサービスも出現してきているため境界線が曖昧になってきているのも事実ですが、販売店に「小売価格を自由に設定できる」という裁量を与える事により、単に広告を貼る事しか出来なかったアフィリエイトに比べると販売店側の創意工夫がより発揮されより多くの売り上げを狙えます。

つまり、メーカーはドロップシッピングに「多数の小売の獲得」と「各販売店の創意工夫」の相乗効果による利益の増加を期待していると言えるのではないでしょうか。

> 「今後は(ドロップシッパーではなく)こちらに」と顧客に通知すれば。
もちろん、このような可能性は無いとはいえませんが、これはメーカーと販売店の信頼関係の問題だと考えられます。それに、販売店から顧客を奪うという事は販売店側に利益が上がらない事になりますので、販売店側が逃げていくのではないでしょうか(在庫を持たないので逃げるのも簡単です)。インターネットだと悪評というものは広がりやすいので、メーカーが販売店から露骨に客を奪うことは結果的にメーカーにとってマイナスになると思います。

2006年09月06日

ドロップシッピング、メーカー側のメリット

先日の記事「アフィリエイトの次はドロップシッピングなのか〜ドロップシッピングのメリット・デメリット」にて販売店側のメリットについて解説したところ、「ではメーカー側のメリットはどうなのか?」というご質問を頂いたのでこの記事にて回答させていただきたいと思います。

※なおドロップシッピングに関しては用語の混乱が見られるので、この記事においては商品提供者側を「メーカー」、ドロップシッピングを使って販売を行なう側を「販売店」とさせていただきます。

ドロップシッピングにおけるメーカー側のメリットとして特に大きいものとしては次の3つだと考えます。(もし不足がありましたら、コメント欄にて補足していただけるとありがたいです)

1.営業・販売を販売店側に代行してもらえる(販路拡大)
ドロップシッピングでは営業・販売を販売店側に任せてしまう事ができます。また、多くの販売店に営業・販売を代行してもらう事によって販売量の増加を期待できるでしょう。

2.問い合わせ・クレーム対応をある程度、販売店側に代行してもらえる
自らでショップ運営をしている場合、顧客からの問い合わせ・クレーム対応は自らで行なわなければなりませんが、ドロップシッピングを利用すると問い合わせ・クレームをある程度、販売店が対応をしてくれます。もちろん、販売店だけでは答えられない問い合わせ等には答える必要がありますが、メーカー側まで回ってくる問い合わせ・クレームはだいぶ減少することは間違いないでしょう。

3.代金回収をASP・販売店に代行してもらえる
ドロップシッピングを利用した場合の代金回収は一般的に「顧客が販売店に支払い、販売店がASPに支払い、そしてASPが卸値をメーカーに支払う」というかたちになるため、メーカー自身で代金回収方法を考える必要はありません。

以上のように今までメーカー側が行なっていた面倒な事の多くをASPあるいは販売店に代行してもらえるため、メーカー側は製造・在庫管理などに集中できる事がメーカー側の最大のメリットだと思われます。

もちろん、「販売する際に出来る工夫が限られる事」、「ASPに支払う手数料がかかる」などメーカー側にとってのデメリットも当然ありますが、あくまで"作る事"に集中したいメーカーにとっては大きな可能性を秘めた販売手法であると考えます。

結論としては、「面倒な事は極力、省きたいメーカー」や「商品には自信があるが、上手くマーケティング・販売する自身がないメーカー」にはドロップシッピングは魅力的だと思われます。逆に「マーケティング・販売に自信有り」、「独自の顧客サービスを行いたい」、「利益を最大化したい」というメーカーは従来通り独自でショップ経営し、アフィリエイトなどで宣伝していくのが賢明ではないかと思います。

アフィリエイトの次はドロップシッピングなのか〜ドロップシッピングのメリット・デメリット

最近、いろいろなところで見かける「ドロップシッピング」という言葉。とりあえず、ドロップシッピングのサービス内容を簡単にまとめると、「販売価格を自分で決められ、在庫を持つ必要の無い小売業」といったところ。

※ なお、「ドロップショッピング」は誤字なので注意

GIGAZINEITmediaでも、ネット副業の歴史の中でネットオークション、アフィリエイトの次にくるものがドロップシッピングと紹介されているが、果たしてドロップシッピングがオークションやアフィリエイトのような隆盛を見せるのかは個人的には疑問が残る。

ドロップシッピングのメリットとしては、
1.販売価格を自由に設定できるため上手く価格を調整できればアフィリエイトを上回る粗利を期待できる。
2.在庫を持たないため仮に売り上げが無くても損失は少ない

といったところだと思うが、より多い収益が期待できるという事は相応のデメリット(リスク)も存在する。

ドロップシッピングのデメリット(リスク)としては、
1.顧客からの問い合わせに対処しなければならない
→アフィリエイトがあくまで商品の紹介という形だったのに対し、ドロップシッピングはユーザ自身が販売店となるため当然ながら顧客からの問い合わせに応える必要が生じる。しかも、ドロップシッピングの場合、販売する商品が手元にないのが一般的であるため、商品に関する問い合わせへの回答が困難になりがち。

2.顧客の個人情報・メールアドレスなどが得られない場合も
→ドロップシッピングもアフィリエイト同様、重要なマーケティングツールである顧客の個人情報・メールアドレスを得られない(ASPによるが一般的に顧客の個人情報はASPが管理している)。つまり、常連客を作り辛いというアフィリエイトのデメリットはそのままドロップシッピングにも当てはまる。

3.発送時の顧客サービスができない
→一般的なネット通販であれば、購入してくれたお客様に対し、ちょっとしたオマケを付けたり、あるいは感謝の手紙を入れたりというサービスがある場合もありますが、ドロップシッピングの場合、あくまで発送元は卸業者なので出来る顧客サービスも限られます。

4.小売に比べる粗利はだいぶ少ない
メリットの項目で粗利が高いと書きましたが、それはあくまでアフィリエイトと比べた場合の話(そもそもアフィリエイトの粗利が少なすぎる)。小売業と比べると、販売手数料などの手数料を引かれるドロップシッピングは不利です。それに一般小売業の場合は大量購入などによって仕入れ価格を値引いてもらったりできますが、ドロップシッピングでは普通はできません。

以上のように、ドロップシッピングはアフィリエイトと小売業の間の中途半端な位置にある販売形態であるような印象を受けます。稼げるかどうかはユーザのセンスによりますが、仮にドロップシッピングで100万円稼げる方は、ドロップシッピングを利用せずに自分でネットショップを開けば150万や200万は稼げるのではないでしょうか。ということは、実際にドロップシッピングを利用するユーザ層はかなり限られると思います。そこそこ稼ぐ個人ユーザか商品充実を目指すネットショップくらいでしょう。

この点が私がアフィリエイトの次にドロップシッピングが来るとは考えづらい理由です。現在のところ、(ごくごく一部のスーパーアフィリエイターを除けば)アフィリエイトはあくまで趣味の延長だと思います。そして、本気で稼いでいきたい方は自分でネットショップを開業されるでしょう。多くのサイトではドロップシッピングを賞賛する声がありますが、気楽にマイペースでアフィリエイトを行なっている方が問い合わせ対応などが大変なドロップシッピングに手を出す事は賢明ではありません。

ただ、ASPによる手数料の減額、およびサポートサービスの充実などの環境が整えば、販売に自信のあるアフィリエイターが移行を検討する価値はあると考えるため今後も動向を見守っていこうと思います。
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